『Libitina』

円環は夜
やわらかな灰と端緒を架構する
風絵の経巡る深奥に
私たちはいつでもにゆびの翳るふうでありたい




降る波
瀬の薄く沙塵と四季を編む
夕笛と印象
解きうるものなら錯雑と
願いもしないで私は私をありたい




微熱
揺らいで分化する
虚舟は花蜜を銀葉に
戯へは月に
過ぐ星に




棺の塔なら愛せやしないで彷徨いぞこねの私は噤んでいたい
青と死の差異の白綾にひかりをそれきり私は描いていたい
祈りの拉げば揺らめいて
あうらに丙のいつわる花穂を無縁にだって紡げた




偶神と
聲の遠浅
欺かないでもひとつだけ
私はあなたでいつまでだっていたい

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