共棲するいくつかの深淵を私たちはのぞきこんでいる。
象りうる術ひとつ知れないままであなたはしずかに微笑んでいる。
燃焼する星の内奥、抉りぬかれた螺子の群塊、多元性を記述する、聲でね、ずっとそう。
ひとつきりでいたいの、ひとりきりでいいの、ひとかけ拉ぐ手が要るの、あなたの部分であればわたしはそれでいいの(“塔”を書きとめる)。
おそらに壁でもあるみたい、どこにもなんにもひもづかない。
孤独のうちにはまたちがった孤独があって、そのどの嘘なら交接したい?
濫造されてわっかんない、博物標本とりまとめ、つったって宇宙なんて有限っぽいことおねえちゃんは言ってるしあたしどうすればいい。ねこ、なでればいいの、無際限に。
先週崩れた世界の事象は劇場内に羅列されて索引もある。さあ。
『あ』
あ【足】、あ【畔・畦】、あ【阿】(辞書?)、候補、候補、候補……アストロラマ(すてきなことば、とわたしはおもった)、描線の拡散する、集束する、やあ、また逢えた、ねえ、また逢える、夢でなくとも。
ややもすれば夜ごとに神を狩る。
駆動する身体の軋みに酔ってわたしは存える。
教義の一節ねじきるそばから路傍に放擲する。
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