買って読んだらおもしろかった本の話 #1

『奇書の世界史』三崎 律日

本書で紹介する奇書とは、数“奇”な運命をたどった“書”物です。

「かつて当たり前に読まれていたが、いま読むとトンデモない本」
「かつて悪書として虐げられたが、いま読めば偉大な名著」
1冊の本を「昔」と「今」の両面から見ると、時代の流れに伴う価値観の「変化」と「差分」が浮かび上がります。

過去の人々は、私たちと比べ、「どこまで偉大だったか」「どこまで愚かだったか」――。
これらから得られる「教訓」は、私たちに未来への示唆を与えてくれるでしょう

【目次】

魔女に与える鉄槌
 ~10万人を焼き尽くした、魔女狩りについての大ベストセラー

台湾誌
 ~稀代のペテン師が妄想で書き上げた「嘘の国の歩き方」

ヴォイニッチ手稿
 ~万能薬のレシピか? へんな植物図鑑か? 未だ判らない謎の書

野球と其害毒
 ~明治の偉人たちが吠える「最近の若者けしからん論」

穏健なる提案
 ~妖精の国に突き付けられた、不穏な国家再建案

天体の回転について
 ~偉人たちの知のリレーが、地球を動かした

非現実の王国で
 ~大人になりたくない男の、ネバーエンディングストーリー

フラーレンによる52Kでの超伝導
 ~物理学界のカリスマがやらかした“神の手”

軟膏を拭うスポンジ / そのスポンジを絞り上げる
 ~奇妙な医療にまつわる、奇妙な論争

物の本質について
 ~世界で最初の快楽主義者は、この世の真理を語る

サンゴルスキーの「ルバイヤート」
 ~読めば酒に溺れたくなる、水難の書物

椿井文書
 ~いまも地域に根差す、江戸時代の偽歴史書

ビリティスの歌
 ~古代ギリシャ女流詩人が紡ぐ、赤裸々な愛の独白

月世界旅行
 ~1つの創作が科学へ導く、壮大なムーンショット

KADOKAWA公式サイト『奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語』紹介ページより



それぞれの成りたちや逸話、時とともに移りかわる評価など「奇書」の入門書といった感じ
名前は知ってるしなんとなくこういう本なんでしょってことはわかるけどそれだけだわ程度の知識量のひとにぴったりかも
俺も収録された半分以上がそんな感じで、読んでいて楽しかったです


と同時にちょっと怖く思うのは、こうした書物の一部が実際に人々に受け容れられ彼らを駆り立てていた、突き動かしていたわけなんですけれども現代も同じことが続いているという事実
変わらないわけじゃないですかそこはいつまでも
ひょっとしたら自分自身後世では考えられないようなことを鵜呑みにして生きている可能性だってあるわけで、それがわからない、わかれない、気付けないってのはやっぱりまずいんですよ
だから勉強するし省みもするんだけれども……どうなんだろうね実際
博学でどうにかなる次元の話じゃないからね


余談ですけどシオランが引用されていてよかったです

あらゆる解釈は冒涜だ。
説明された作品は、
死体がもう肉体ではないように、
もう作品ではない。

『カイエ:1957 – 1972』エミール・シオラン著 金井裕訳 法政大学出版局

↓↓ 本作はニコニコの動画を大幅に加筆修正したものだそうです ↓↓

『アイデア大全』『問題解決大全』読書猿

煮詰まった/ネタ切れ/思いつかない/パクりたい/
変えられない/才能に自信がない/どうしたらいいかわからない……

本書はそうした新しいアイデアを必要とするあらゆる人のために、
次の2点を目指して書かれています。


・数々のアイデア法をツールとして読者自身が試せるように、具体的な手順を思考のレシピとして解説、具体例(サンプル)も明示し、実用性を追求。

・一方で、その底にある心理プロセスや、方法が生まれてきた歴史あるいは思想的背景にまで踏み込み、知の営みの縱橫のつながりを理解する。


一つひとつの発想法に対してレシピ(発想法の手順)、サンプル(実例や用例)、レビュー(解説)の3段階で深掘りしていきます。単なるマニュアルには留まらない、眠ってしまった創造力と知的探求心を挑発し、呼び起こす、アイデアの百科事典。

フォレスト出版公式サイト『アイデア大全』紹介ページより

『アイデア大全』『問題解決大全』ともに実用書×人文書というコンセプトだそうで読みごたえがある、どころではなく読み物としての圧がめちゃくちゃに強い(特に『問題解決大全』)のでハウツーが知りたいだけの向きには合わないかも
さらに感覚に依拠したテクニックも掲載されておりひとによっては実践が難しい可能性(各手法に難易度が設定されているあたり著者の配慮がうかがえます)
用意されたサンプルをしっかり読みこむことで理解が進むかもしれません
使いこなせばすばらしく役立ちます

『魔女の薬草箱』西村佑子

魔女の正体を薬草という観点から解き明かす!
魔女の正体を探る上で重要な数十種類の薬草を取り上げ、
それぞれにまつわる魔女のエピソードをご紹介。
魔女ファンに絶大の人気を誇る「魔女の薬草箱」が待望の文庫化。

魔女と薬草
空飛ぶ軟膏
魔女の軟膏
魔法薬のレシピ

魔女と魔除け
魔除け草
薬草を摘む曜日

魔法の薬草
薬草の魔力
媚薬

「賢い女」の薬草
「賢い女」と魔女
聖母マリアと薬草
アルテミスとヨモギ
ヒルデガルト・フォン・ビンゲンと薬草
薬草魔女
性的癒しの薬草
「賢い女」の薬草料理

魔女狩り、キリスト教と魔女の関係など
今まで表に出ることのなかった秘密が明らかに。

※『ゲゲゲの鬼太郎』の生みの親、漫画家水木しげる氏も推薦の一冊「魔女の薬草箱」。

Amazon.co.jp『魔女の薬草箱』商品ページより

魔女と縁の深い薬草を取りあつかった超良書
主たる舞台はドイツだが日本を含む諸国の逸話、神話、伝説などを絡めた知の饗宴が展開される
桃源郷か?
そちら方面に興味を持つ向きの必読書やもしれません
参考文献も軽く50冊を超えていますね
圧倒的です

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