Campanella

にじんでにじんで消えないままならうるさい訊かれもしないの私は丹の手をかかげたかっただけであったのかもしれない誰一つ足りないで世界きり、ひとつっきりでもあなたのためにはたりないつたないわたしはわたしをこぼした部品を水みたく、流れてく、透明、偽りだったらよかった綺麗ならって泣いてばかみたいだってぼくならば願えたそうならばよかった




朝に夜にかさねた反音のぬるくゆらめいてじつじつと私信を埋めてゆくのだった、輪転と追復、あなたはあなたをとりちがえ、季節を憶えたわたしはだからか抱けなかったの花束はつめたい蜜を敷いたゆきはて、わたしはあなたを描きたかった、あなたはわたしを忘れることなく忘れてしまわれたかったそれだけだったそれだけ、しずかで、のぞまれないなら優しくて、湛えた青なら喉など鎖してしまえたゆるされてしまえたわたしはあなたをまちがえたくなどなかったありもしないひかりをえがかれてしまえた観測のむこうがわをいつだってうたえる僕たちはうたえるそう信じられた信じられてしまえた




私は私をなんにも見ないでやわらかだったらうれしいだなんて祈った
鏡のちいさにほどかれる、音階づたいに星の子らをくだいた知らないだけならあなたとほころぶまどろむまぶしいだなんて答えられた幾度も捨てたの捨てられて毀せた、捨てたの、捨てたのわたしはわたしの終わりをどうしたくって捨てたかったどうしてって言えないでひとりで捨てたのどうしてって言えなくってどうして、ねえ、言わなかったの、どうして




あまくって、曲線
重力とだって関係なんか無かった
紙片は嵩んで呼ぶ声なんてしない
寄る辺の嘘ならさびしさだってそう
あなたはあなたをどこにも見なくてそれだからよかった
あなたはわたしをいちども見なくてそれだからよかった




わたしはいつかをささやいて
あなたがふれない空白なぞるだけ
わたしはいつかをねじきって
あなたに捧げて眠りたかっただけ
だから、よかったの
なにもかも
すべて

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