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『alt.』

水の透くふうな音の境界にくりかえす夏の日のいつか、知らない夜のはくはくと薄くかさねられたみたく陽濡れの隧道をわたりあるいた。 ねえ、滲んでたゆたうとりどりの、螺旋のまひるにどうしたって咲いてだからやかましい夢を見たの、わたし、灼けつ...
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『Campanella』

にじんでにじんで消えないままならうるさい訊かれもしないの私は丹の手をかかげたかっただけであったのかもしれない誰一つ足りないで世界きり、ひとつっきりでもあなたのためにはたりないつたないわたしはわたしをこぼした部品を水みたく、流れてく、透明、...
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『Embrace』

循環したいのあたしたち言葉をさがして揺らめいて振れればつたない星星刮いでうるさがっていたいの痛がって、いつでも運行表ごとかすめとってしずかな兆しにあまい愛を零しましたどうして?そうしていつまで覚めない花蕊でかぞえられていられましたどうして...
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『テオーリア』

私わたしのつたない重力じゅうりょくのひかりのさき、どこかとか見みえないで隨まにまにたゆたう弧線こせんとか歪いびつさ知しりたいふうでも目覚めざめやしないの世界せかいはとっくに終点しゅうてんで滲にじんでかすれたゆびさきばかりをかさねる季節きせ...
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『花束、瀬瀬と白紙』

私は私を選べもしないで夜だけつめたい透明の、遠浅、ゆびさきばっかり感情みたいと季節の零した沙だかみたいと思っておもうの想うだなんておもうの私、えらべないで私はおもってばかりでいたいの想っていたいのおもって 愛とか融ける ふうでも解け...
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『Meteora』

ひかりの海だと思った憶えて咲くのが花みたいすこしも触れない象徴のあまいふうな輪廓を零した 最適化された夜の分水あなたの世界は月陰で無韻の波束を虚明に結んでさびしいくらいにやわらかだった思い出なんかじゃない思い出なんかになりたくなんて...
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『Libitina』

円環は夜やわらかな灰と端緒を架構する風絵の経巡る深奥に私たちはいつでもにゆびの翳るふうでありたい 降る波瀬の薄く沙塵と四季を編む夕笛と印象解きうるものなら錯雑と願いもしないで私は私をありたい 微熱揺らいで分化する虚舟は花蜜を銀...
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『echolalia』

なかぞらって語のなかぞら具合とか程度とかいったものの判然とわかりきれないでことばばかりふわついた歩道橋にいる、遠景には水面がある、境界と境界のまじりあって意味なんか無いんだってことをわからせるのがこの目に知りうる世界の親切さだなんてふうに...
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『SISTERS』

衝動的にぼくはなにかを書きたくなるんだとそういうことを言って一日を終わりにしたいとぼくは言ったのだったと思う、思いかえせばそうだったという話をしているそうならばという話をきみにいましているはずだったのだと思う、なんの意味もないし等間隔にな...
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『Iris』

「水を読むの夜みたくひかりの諱をたどって」 緋のゆるやかな深奥に投射と敷衍の帰趨としての月を見るようなあなただった。周縁ばかりをわかりもしないでなぞって還れば夢端で、いられないで忘れないでおさなさそれぎりうるさかったわたしはそんなん...
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