『有隣堂しか知らない世界』が好き. ユルスナールと須賀敦子. kaze no tanbun.

雑記

わたしも欲しい、ガラスペン

たとえば人類が滅ぶってことは人類が滅ぶってことでしかなく良いも悪いもありようがないんだけれども

そういった、それはそうだしそうでしかない、を保有できているかどうかってことが、狂わないための鍵という感じがしていますね

阿久津隆著『読書の日記 本づくり スープとパン 重力の虹』が届いたんだけど

文庫サイズのハードカバーってほとんど持ってないからなんか新鮮
いやこれいいな、この感じ

 湯船の向こうがすぐに木々の植わっている急坂というか崖で、その向こうが川だった、夜で川は見えなかったが轟々という流れの音は環境全体を飲み込んでいたからそのなかに僕も収まっていた。風呂の外縁のタイルの溝を、少しずつお湯が流れていく、筒を半分に割った形になったところを、光をまとったお湯がずーっと通っていく。それは夜の空をカプセル状のエレベーターの上下運動が切り裂くような様子で、そのエレベーターは絶えず上がり続けている、そういうぐあいだった。光をまとったというか光になったお湯が上がって上がって上がり続ける。それで突然あらわれる奈落に落ちていく。その先は川だった。
 それはツールバーをなくした状態のテキストエディタ上で文字を打ち続けていると書いたものが上に上に流れて最後にはデスクトップの海のなかに落ちて消えていくときに見たのと同じような情景だ、とそのときにも思っていたか。夏休みを取って箱根に行った。

阿久津隆著『読書の日記 本づくり スープとパン 重力の虹』p.7-8

他人の書架を見るたのしみ

全13回の本棚紹介とかエグいんだけどたのしくて観ちゃう

須賀敦子のエッセイは過去に一冊書写した記憶がある

随分まえで書名も内容も思い出せないのですが、しかしたいへんによい文章でしたから、よい経験だったように思います
全集がほしい

あと先日読んで感銘をうけたマルグリット・ユルスナ―ルという作家がいるのですが、須賀敦子が彼女について書いた『ユルスナ―ルの靴』の存在をついさっき思いだしまして、Amazonで反射的に注文し、いまこれを書いているところです
どうして忘れていたのか(古い記憶だからです

レオ・ペルッツの本を検索したら『聖ペテロの雪』の表紙が良すぎたんだけど

秋屋あきや蜻一かげいちという方が描かれていた
すばらねこになったのでTwitter(やってない)とPinterest(やってない)のリンク張っとく

レオ・ペルッツ作品は『どこに転がっていくの、林檎ちゃん』だけ持っていて、いや積んでるんだけどそろそろ読もうかと
『聖ペテロの雪』は来月あたり買いたいですね

『kaze no tanbun 移動図書館の子供たち』が気になっている

どうぞどうぞ、短文の世界へ──

西崎憲がプロデュースする短文集シリーズ〈kaze no tanbun〉第二弾。現代最高の文章家16人が「移動図書館の子供たち」をテーマに、小説でもエッセイでも詩でもない「短文」を寄せました。作品同士が響き合う、まるで一篇の長編作品のようにも読める、絢爛の短文・書下ろしアンソロジー。(カバーイラスト:寺澤智恵子)

柏書房公式サイトより引用

短文集というのがいいですね
はじめ見たとき声が出ました「あ」て
自分がただの短文書き、、、、、、、であることがわかったので

小説とか詩とかエッセイとかいったカテゴリのたぐいってある種の人間には不必要で、意識してしまうことで本来書けたはずのものから遠ざかってしまう可能性がある

わたしも迷走したのでよくわかるのですが、つづけてみないと自分のいるべき場所やいたい場所がはっきりとしないことってあって、ぜんぜん合わないところでぜんぜん関係ないことを結構な期間やってしまうとか起こりうるんですよね、それってほんとうにもったいなくて、だからはじめから決めつけてしまわないで、抽象度を高く保ちつついろいろやってみる、手を動かしてみるのがいいのかもしれません

ちなみに三冊刊行予定だそうで、ぼくは一冊も持っていないのですが、たぶん買います
それはそれとして移動図書館っていいよね現実世界にあるものにはさほど興味がないんですけど架空世界であればあれこれ考えられるから好き

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