非我の隨に #2

576.02.06

再現性といったものの完全に損なわれた以上、似てでもちがった今日とか明日のくりかえされることはもはやない。この時間だって一度きり、どうしたって次なんかない。とは言いきれない。だったらいいけどそういう感じはしない。月の月であることを疑うだとか疑うまでもないだとかばかみたいだから終わってしまえばいいのに世界だとかぜんぶばかかよって思いたくなるの思いたくないの思われたいのかなんもかんもでたらめ。とは言いきれない。ばかがよ。
天元に領域の無数に展開されてゆく。されゆくそばからとけあって、残響。色彩の湧水みたくむこうがわからあらわれてとどまりようのない…ふうに見える。枯れるのか。あるいは幻像。とっくに枯れている。
見上げるばかりでわたしはもう寝たい。横たわってながめたっておそらはおそらに還らないし星が星であったいまもきっとずっとない。地表は地表で定かなままでうそみたくぼくはやすらぐのだった。つめたさの偶因。窓越しの淵源。薄闇くらいに好きでいた。恋とか渫って一切を、あなたは悉に忘じて咲いていい。あざれてどうしてほころんで、愛かもしれずにあなたは咲いていい。
呪われぞこなうそのたびに、ぼくたちはぼくたちらしきものを手放さなければならなかった。それでなくてはならなかった。そのときはそうだったし、そう信じてもいた。それだけだった。花とか、無明、徒を知って最果て、酔うまでもないの凪いで翳を踏むの線上、まだ夢をみている。こどものままでいる。
痛みのやわらぐ感じがある。ゆびさき。本来ならば避けるべきところをあえて使うゆびさき、おそるおそる、で、なんというか、たしかめる、具合とかどうなの? って、そうすると案外にいけて、いけた、となり、じゃあいけるねって思ったりする、というわけで、どうなの? まだだめ。

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