【2021年】今月の質問集【9月】

猿子眠(さるこねむり)とは何か?

膝を抱えこんで背を丸めうずくまって眠ることを言う
修行中の山伏の睡眠法だそうで、密着する脚によって身体が冷えづらいのか寒夜においても風邪をひかずに済むらしい
未読だが宮本常一みやもとつねいち『民俗学の旅』に記述があるとのこと(読みたい
僕が知ったのは菅啓次郎すがけいじろう『本は読めないものだから心配するな』で
しかし膝を抱えこむといっても眠るうちに手のほどけそうな感じがする
ほどければ寒い
菅氏も実践し一日すすりあげたと書いている
ひょっとしたらなにか工夫があるのかもしれない
元元は猿が居眠りすることを言い、転じてそれっぽく眠ること、眠る姿を指すようになったとのこと
猿眠さるねぶりとも

善根宿(ぜんこんやど)とはなにか?

遍路や修行者、旅人などを無料で宿泊させる宿屋
お金を持たずに遠出し帰ってくる者のいまでもいるだろうし彼ら彼女らのための寝所もまたあるのだろう
“旅の借りは旅人に返す”という前提
なんかそういうの映像で観た気がするし国外だったけど
僕は旅自体しないが生まれた時代や環境がちがえばまた別の生きかたをしていたのかもしれない
もちろんいまからだって変えられることではある
諸諸手放す覚悟ができるなら
『本は読めないものだから心配するな』より

植物における“先駆種”とはなにか?

種子に綿や羽根があり遠方に成長しうるたぐいのこと
樹木の代表はポプラ属、シラカバやバッコヤナギも数えられる
日照の程度など関わる要素の諸諸あるだろうが一年に一メートル以上伸びる場合もめずらしくないそう
十年ほどで荒れ地に森ができるとかそんな感じらしい
規模がでかいしすばやい
見慣れた草木や花の季節のうつろいにともなう変化とはちがった印象を受ける
ペーター・ヴォールレーベン『樹木たちの知られざる生活』より

コモンズ(commons)とはなにか?

共有地、公有地を意味する
大辞林には“所有権が特定の個人でなく共同体や社会全体に属する資源”とある
日本における入会地いりあいちもその一種

入会地(いりあいち)とはなにか?

森林や漁場など入会権いりあいけんを有する住民によって共同利用される地域
入会権は用益物権ようえきぶっけんの一つで、他に地上権、永小作権、地役権が民法で定められている
用益物件=他人の土地を使用・収益する物件

外露地(そとろじ)とはなにか?

茶室まわりの庭園(茶庭ちゃてい)のなかでも待合から中潜なかくぐり(中門)までの間をさす
野外感を演出するものであるらしく検索で出た写真からもそうした印象を受けた
また、外があるということは内もあるわけで、では内露地は何をさすかというと中潜からそれぞれの茶席にいたるまでの間である
中潜は外露地と内露地を隔てる境界となる門で、潜とある以上くぐって入る
また「二重露地の場合」といった表記が見られたため必ず存在するというものでもないらしい
そしてどうやら「一重露地」から「三重露地」まで存在するらしい
露地は雅称だそうで、元元は路地と書いたとか
茶の湯というのか茶会というのか、縁の無く今日まで過ごしてきたが、いやおそらく今後もありはしないのだが、用語の豊富で興趣に富み、名付はもちろん行為そのものの虚構感もつよく、それら一つひとつが好まれる要因となりうるよう思われた

茶道本舗 和伝.com / ■はじめての茶道■_◆茶道の茶室◆_露地(茶庭)

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