『SISTERS』

衝動的にぼくはなにかを書きたくなるんだとそういうことを言って一日を終わりにしたいとぼくは言ったのだったと思う、思いかえせばそうだったという話をしているそうならばという話をきみにいましているはずだったのだと思う、なんの意味もないし等間隔にならべられた憂鬱は特異な質感でもって圧力をかけてくるように感ぜられたしぼくであるとかにきみであるとかにそう感ぜられてだからぼくはぼくごしのアンニュイを甘受しているきみに対してきみはやさしいしきちがいだからやさしいって言うしかなかったって回想をしている、永遠のことで疲れているって話をきみにいましているどうしようもないという話をいましがたの話をくりかえし僕はきみに向かってしている、文章のこと、言葉のこと、ぼく自身のことをずたずたに撫でくりまわすのがルーティンでざらざらと音が立つことの信じられなさを好ましく思うよって叩いて、隣室ではどうかと空白に訊ねまわるふうな休日だと日日感じているという設定に耽った、暑さを感じて、感じられている、感じられて、あちらがわにたどりつくにはまだ風船が足りないってきみは書きこみつづけている、回線をとおしてぼくたちは知己となったしいまではめずらしくもないことだから心配はいらないと書きおきをしている、地面には花の輪郭だけがあるし痕跡だけがあるし眠りと眠りたさの均衡はかれらによってたもたれている、教科書にもあるし参考書にもあったし動画でもそのように話されていたしぼくらは正常で狂ったふりすらできる、ぼくらは正常で狂ったふりすら丁寧にしているし真摯だ、辛辣でもあるが正しくもあって真実だから星の運行みたいってきみは言って踏み絵につばをはいてわらえるしわらった、つばって漢字を書きたいと思えなかったぼくは開いてひらいてそれはもう軽率にひらがなを扱ったしまぼろしみたいな書かなさだったし手帳は読まないといった旨の書きこみだって何度だってしてきたしもう一度わらえた、わらって、だから見ず知らずの眼球が視神経越しにぼくをのぞきこむのだろう未来を予測されてなにをしでかしてそのような状態に陥ったのかを考えている、前世にぼくはなにをしたのだろうかなにもしなかったのだろうかするまでもなく死んだのだろうかどうして生まれたかったのだろうかたしかめる術はありいくつかの条件があり無数の結末があり選択は一度きりであり失敗だけが冷凍保存されているがありえないとかなんにも知らんでとかぼくらは喚いていつにもまして警笛をうるさくするしかなかったのだろうか、ばかみたいだっていつでも思ってるってきみに言っていつだって眠っているのがお似合いなのかもしれない、ひだまりにだってなりそこねたってきみはいつだっていつまでだってうるさい、かわいい

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